コンソーシアムについて

理事長ご挨拶

みなさま、ご健康にお過ごしでしょうか。お見舞い申し上げます。
環びわ湖大学・地域コンソーシアムは、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)というかつてない状況の中で、ウィズ/ポスト・コロナ時代の新しいコンソーシアムの姿を模索しています。
 本コンソーアムは、滋賀県において、地域の未来を見通す知(地)の拠点としての大学の創造的展開と、魅力と活力ある地域への発展に貢献することを目的にした、学・公・産の連携と協働の特色ある取り組みです。

2003年に滋賀県と県内大学により発足した環びわ湖大学連携推進会議が、2010年4月に一般社団法人「環びわ湖大学・地域コンソーシアム」となり、複数の自治体と経済団体が加わって、第二ステージ宣言を行いました。この10年間に、大学は、グローバルに地域に活躍する人材を育成することを使命として、それぞれに特色ある大学づくりを進めつつ、相互に、また滋賀県や自治体と共に、さらに産業界、NPO、住民とも広範な連携事業を展開して、豊かな歴史と文化をはぐくむ滋賀の発展に大きく貢献してきました。
 現在は、約3万5千人の学生が学ぶ県内14の大学・短期大学と滋賀県および県下の6自治体や経済団体が会員であり、またNPOや民間事業者、地域住民の方々ともネットワークを組んで、「大学地域連携事業」、「大学産業連携事業」、「単位互換事業」の3つの事業枠で様々な活動を行っています。

本年3月には「持続可能な開発目標に向けて」と題する第三ステージ宣言をとりまとめました。地球温暖化、世界各地での紛争と難民の発生、経済不安定、人口減少など、われわれの世界が抱える課題は枚挙にいとまがありません。その中で国連は、SDGs(持続可能な開発目標)を設定し、世界のだれ一人取り残さない発展を目標としました。それは世界や途上国のような他人事ではなく、滋賀という地域において人々の安寧で豊かな生活を築き上げる目標でもあるのです。滋賀県はいち早くSDGsに取り組まれており、本コンソーシアムも、大学をその中軸とし、地域、産業界、NPOなどの諸団体との連携・協働による「知の共通基盤」として、地域の課題解決や構想実現に寄与し、滋賀におけるSDGsの達成を進めていきます。
学生のみなさんにとっては、様々な事業に参加することにより、他大学の授業を受けて知識を拡げたり、地域や企業の現実を肌で感じ理解することができ、また自分を磨く機会ともなります。また地域の自治体や企業、住民の方々には、大学や学生の持つ高いポテンシャルを共有することによって新しい価値の発見と創造につなぐことができる場となります。

コンソーシアムは、この第三ステージに、滋賀の豊かな未来を作り上げるインクルーシブで柔軟なパートナーシップを発揮して、これまで以上に多様で新しい連携・協働を進め、実り多い成果を積み重ね、滋賀の地域の発展に貢献してまいります。みなさまのこれまで以上のご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人環びわ湖大学・地域コンソーシアム理事長
滋賀大学学長  位田 隆一

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