お知らせ
近年、企業が事業展開を進めるにあたっては、JISなどの統一(標準)規格を意識した製品開発を行うなど、標準化の視点が求められています。自ら標準規格を策定すれば、安全性や品質の確保に活用できるだけでなく、市場拡大や研究開発の効率化、ビジネスの長期優位性の確保にも役立ちます。 規格標準化公開講座は、当コンソーシアムが滋賀県の補助事業として、滋賀県内において標準化活動を担う人材の育成を図り、標準化にかかる普及啓発の取組を通して地域経済の活性化に寄与することを目的として開催しました。実施概要は以下の通りです。
■第1回公開講座
2月19日(水)午後2時から4時まで、当コンソーシアム会議室において、第1回規格標準化公開講座を開催しました。第1回講座は標準化活動の基礎を理解するため、一般社団法人日本規格協会標準部企画開発ユニットの吉田均氏を講師に迎え、「標準化の基礎とビジネスへの標準化の活用について」と題して説明していただきました。講座には企業などから18名が参加しました。
吉田氏は、近年の事業活動において標準化への取組の必要性が増している要因と背景、標準化の取り組みによる効果を理解することが重要となっているとし、標準化に関わる国際情勢の変化、標準化の機能、規格の分類と規格の作られた方、ビジネスへの標準化の活用国際標準化に取組むための課題などについて、具体例を交えながら説明されました。
■第2回・第3回公開講座
2月25日(火)午後2時から4時まで、当コンソーシアム会議室において、第2回・第3回公開講座を開催しました。この講座では、実際に国際標準化の取組をされている中小企業2社から、取組の背景、現在の状況、今後の企業戦略等について紹介していただくことを目的として開催しました。講座には企業などから24名が参加しました。
第2回講座は、株式会社日吉(本社・近江八幡市)の代表取締役社長村田弘司氏を講師に迎え、「中小企業の環境サービス産業における国際標準化による海外戦略の取組について」と題して説明していただきました。
村田氏は、標準化にかかる基本的な考え方、バイオアッセイ(生物検定法)CALUX等の研究開発、海外戦略での標準化の必要性、国際標準化に向けた行動してわかったこと、などについて具体例を紹介しながら説明されました。
第3回講座は、大成プラス株式会社(本社・東京都)の執行役員専務である板橋雅巳氏を講師に迎え、「中小企業の国際標準化活動事例報告(トップスタンダード制度の活用)」と題して説明していただきました。
板橋氏は、トップスタンダード活用による取組の経緯、実施体制、経済産業省と連携した取組状況などについて説明されました。