学生支援事業
2014年9月27日(土)、28日(日)の2日間、沖島活性化プロジェクト(以下、「沖島活性化PJ」)に参加している県内13の大学・短期大学の学生40名(内、留学生2名)、教職員15名の合計55名が宿泊研修に参加しました。
今年度は湖西、湖南、湖東の地域別に3つのチームを編成し、「5年後の沖島のあり方について考える」というテーマで事前学習、課題設定、現地調査、解決策提案というプロセスで活動しており、1泊2研修は現地調査の位置づけで実施しました。ただ調査するだけでなく、ボランティア活動を通じて、現地の方々との交流を図りました。
また、人と地域がキラリと輝く滋賀を県民の皆さんと共に築いていくための対話の場「こんにちは!三日月です」の第1回目を実施したいとのことで、三日月知事にも今回の研修プログラムの一部にご参加いただきました。
1日目の午前中は知事、沖島島民の方々と一緒に学生が清掃ボランティアを行いました。お昼には島の方々が作ってくださった地元の湖魚や野菜が盛りだくさんのお弁当と鮒ずしを美味しくいただきました。その後、「こんにちは!三日月です」の第1回目として、知事と沖島島民の方々、各大学代表の学生1名が現状の滋賀県や沖島について思うこと、今後こうなって欲しいという想いについて、様々な観点から意見交換を行いました。学生や島の方々一人ひとりの意見にとても真剣に耳を傾けておられる知事の姿が印象的でした。
午後からは、地引網体験と運動会準備ボランティアの2チームに分かれて活動を行いました。「地引網体験」では、地元の漁業組合の方にご協力いただき全員で網を引っ張る昔ながらの漁業を体験させていただきました。とれた魚のほとんどがブラックバスやブルーギルの外来種で、これらが琵琶湖の生態系に及ぼす影響力を肌で感じました。知事には地引網体験までご一緒いただきました。「運動会準備」では、翌日に開催される運動会の準備を小学生や小学校の先生、島民の方々と一緒に行いました。地引網体験チームも体験終了後合流し、全員で力を合わせて準備を行いました。
運動会の準備終了後、西福寺の住職より沖島の歴史や現状の沖島が抱える課題等について貴重なお話を聞かせていただきました。
その後宿泊施設である琵琶湖コンファレンスセンターに向かい、夕食後交流会を実施しました。湖西、湖南、湖東別に企画を実施しました。リフティングゲーム、イラスト当てゲーム、聖徳太子ゲーム、大学・地域クイズ、カロム(ボードゲーム)を行い、大いに盛り上がりました。
2日目は沖島学区秋季大運動会に参加しました。ゴールテープ持ちや障害競走のトンネル補助など、各競技の補助スタッフとして参加したり、一部競技に選手として出場したり、様々な場面で活躍してくれました。中でも町内対抗綱引きの勝者と大学生・大学教職員チームで行った綱引きは大いに盛り上がりました。運動会も無事終了し、閉会式では沖島自治会から特別賞をいただくなど、島の方々にも大変喜んでもらえた2日間でした。島の方々との別れを惜しみつつ、沖島を後にし、それぞれ帰路につきました。研修に参加した学生も「研修に参加することで、沖島という素晴らしい場所を知ることができた」、「自分たちの活動を通じて、島の方々が喜んでくださったことが嬉しい」、「色んな大学の学生と交流できて、自分の考えの幅が広がった」といった感想を述べており、大学生にとっても、島の方々にとっても有意義な時間を過ごすことができました。今後沖島活性化PJでは、12月20日(土)に行われる成果報告会に向けてチームごとに準備を行い、それぞれの解決策を報告する予定です。
今後の沖島活性化PJの活動にご期待ください。