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学生支援事業

【実施報告】DAY1|キックオフ・ワークショップ/2024年MLGsワークショップ


皆さん、こんにちは!

MLGs案内人の上田 隼也(一般社団法人インパクトラボ 代表理事)です。

今回、MLGs案内人が中心となり、環びわ湖大学・地域コンソーシアムの学生支援事業 「MLGsワークショップ」を実施しました。ワークショップの様子を3回に分けて報告します。

本プログラムについて
本プログラムは、環びわ湖大学・地域コンソーシアムに加盟している滋賀県内の14の大学・短期大学等に所属する学生を対象に実施するプログラムです。
今年度は「MLGs11.びわ湖を楽しみ愛する人を増やそう」をメインテーマに、びわ湖版SDGsであるMLGs(Mother Lake Goals)を通じた滋賀の新しいアクティビティを考える活動を行いました。ちなみに、昨年度は、SDGsワークショップを実施しました。
https://www.kanbiwa.jp/news/2024/06/2730489.html


DAY1|キックオフ・ワークショップ


2024年9月5日(木)大津市の環びわ湖大学・地域コンソーシアム事務所にて、第1回のイベントを実施しました。
初日は、今回のプログラムに参加する学生の皆さんの顔合わせ、3日間の事業を実施するための話題提供、ワークショップ及び事務局よりガイダンスを実施しました。今回は、滋賀大学、滋賀県立大学、龍谷大学、立命館大学、聖泉大学から12名の学生の皆さんに参加いただきました。


MLGsレクチャー


MLGsレクチャーでは、私が講師となり、SDGsとMLGsの違い、MLGsの目的や13のゴール、アイコンが生まれた経緯について説明しました。特に、びわ湖の水質が綺麗になるのが良いのは人間にとってであり、魚の目線に立つと綺麗すぎるのは良くないことなどが学生の皆さんに響いていたようでした。


特に、びわ湖という地域資源を軸にすることで、SDGsよりも滋賀県に関係する皆さんが具体的な取組とつなげることができることを強調しました。学生の皆さんは、びわ湖の自然や文化を活かしながら持続可能な未来を創造する重要性について理解を深めました。
また、学生それぞれの今回の活動に対する想いや、MLGsに関する理解度などを自己評価し、これからの活動にむけた準備も行いました。


話題提供:国スポ・障スポ・世界農業遺産


続いて、2025年に滋賀県で開催される「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ(第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会)」におけるMLGsの取り組みについて、滋賀県庁 文化スポーツ部国スポ・障スポ大会局の中村優希さんから説明がありました。大会では、環境に配慮したイベント運営が重要視され、MLGsが具体的な形で取り組まれる予定です。


主な取り組みには、スタッフウェアに再生素材を使用したり、会場内にウォーターサーバーを設置したり、さらには宿泊施設にアメニティの持参を呼びかけるなどが含まれています。また、参加者や観客の方に対して、CO₂排出量削減を共有し、身近な行動につなげる「自分ごと化」を目指す大会として計画されています。
さらに、滋賀県庁 農政水産部農政課の西山裕之さんからは、世界農業遺産「琵琶湖システム」の紹介がありました。このシステムは、びわ湖を中心に展開される農林水産業の独自性を大切にするもので、MLGsのゴールと密接に関連しています。


びわ湖の豊かな自然環境を守りつつ、持続可能な農業や漁業を実践する「琵琶湖システム」は、世界的にも重要な文化・景観資源です。特に「魚のゆりかご水田」プロジェクトや「エリ漁」といった伝統的な漁法が、地域経済の活性化や環境保護に寄与している事例が紹介されました。


アイデアワークショップ


その後、私と同じくMLGs案内人の田口 真太郎さん(成安造形大学 講師)によるワークショップを実施しました。
ワークショップでは、レクチャー・話題提供を受けた内容をもとに、自分自身が考えるMLGsの実現に大切なことを個人で書き出し、グループ内でシェアを行いました。


シェアされた内容はそれぞれのグループで大まかな枠組みで整理し、グループごとの観点として発表を行いました。短い時間かつ、同じ講義を受けたにもかかわらず、それぞれの考え方は非常に異なり、特徴的な情報が生まれており、今後のアクティビティ創造にも非常に面白い取組みになりました。


 MLGs×アクティビティ創出事例の共有


また、最後に実際に参加者がこのワークショップを行う上での参考事例の1つとして、運営メンバーとして協力いただいている滋賀大学大学院の戸簾隼人さんが所属する団体Tabiwa Nextが行う「ビワイチ×ウェルビーイング」の活動について、紹介いただきました。次回以降のアクティビティ体験を行う上での考え方を学ぶ機会となりました。

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